アメリカ発相続・節税・投資・不動産相談室

2009年3月26日木曜日

売りたい値段と買ってもらえる値段の差

ある銀行の依頼で、不動産の価格に関して、私が専門とする
北レドンドビーチの1家族用の家(一軒家、コンドミニアム、
タウンハウス)の価格について調査をしました。

それによると、この地域で過去12ヶ月間に売れた住宅の、
最終的な売値は、最初に売りに出された時の希望価格と比較
すると平均で約7%下げた金額になっていました。

また、最初に売りに出された時の希望価格は、その後何回
か値下げされているのが普通で、最終的に売れる直前の
価格は、最初の価格より平均で約3%下がっていました。

そして売りに出してから、買い手がつくまでの期間は、最も
短いケースが1日、最も長いケースが356日でした。

売り手が売りたい金額と、買い手が払いたい金額には差が
あるのは当たり前で、交渉によって中間あたりでお互いに
妥協することが多いわけですが、特に今のような買い手市場
では、あまりにも最初に高い希望価格をつけすぎた家は、
買い手に全く見向きをしてもらえませんので、あとで気づい
て値下げしても、結果的にかなり長い期間売れ残ってしまう
ことになります。

今売りたい人は、売らなければならない事情を抱えている人
が多く、また住宅ローンもかなり残っている人が多いようです。
そして、3年前までの価格が最高だった時のことが忘れられず、
高めの価格を付けてしまう人が多いようですが、売らなければ
ならないのならなおさら、最初から低めの価格をつけるのが、
結果的に早く売れて、経費も少なく済みます。

家の価値というのは、あってないようなもので、買い手が一目
見てほれ込んでしまったら、売り手の有利なように交渉が進む
わけですが、ほれ込ませるように、買い手の感情に訴えるよう
に家を演出するのは、簡単なことではありません。特に所有者
が住んでいる家の場合には、自分の大切なマイホームという
プライドがありますから、そのまま見せても十分市場価値が
あると思い込んでいる方が多いです。しかし実際には、個性の
出すぎた装飾を取り除き、私物は処分し、家具なども最小限
にして「人の匂いがないのに、アットホームな感じ」にする
のがベストなのですが、なかなか売り手にはこれをわかって
もらうのは困難です。

また昨今のように、多くの買い手が「バーゲン価格」を狙って
いて、しかも多くの買い手がインターネットでデータの比較をし、
適正価格を割り出して家探しができる時代だと、売り手側にも
時代に即した戦略が必要ですが、これを売り手に理解してもらう
のも、なかなか難しいものです。

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